遺産分割協議書のひな形5選と作り方まとめ 【無料ダウンロードOK】

遺産分割協議書 アイキャッチ

「相続手続きのために遺産分割協議書を作りたい!」

「でもどうやって作ればよいのか分からない、、、、」

相続手続きの至る所で必要になる遺産分割協議書。

この書類の作成は、相続手続き全行程における中間地点かつ最大のヤマ場でもありますが、シンプルな内容であれば自分で作ることも十分可能です。
ところがいざ作るとなった時、様式や表現が分からず、手が止まってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、遺産分割協議書のひな形4選を大公開!
ご自由にダウンロードOKですので是非ご利用ください。

また後半では、遺産分割協議書の作り方にまつわるQAプロに作成を依頼した方が良いケースをご紹介しています。
皆様がこれから取り組む遺産相続手続きについて、この記事が一助となれば幸いです。


1章 財産別!遺産分割協議書のひな形

それではさっそく、遺産分割協議書のひな形を大公開!

無料でダウンロードOKですので、それぞれのシチュエーションに合わせてご利用ください。

1-1 銀行預貯金に関する遺産分割協議書

まずもっとも一般的な、銀行預貯金に関する遺産分割協議書です。

遺産分割協議書雛形(預貯金)

1-2 有価証券・投資信託に関する遺産分割協議書

次に証券会社で保有している資産や、投資信託に関する遺産分割協議書です。

遺産分割協議書雛形(有価証券)

1-3 不動産に関する遺産分割協議書

少し記載量が増えますが、不動産に関する遺産分割協議書は次の通りです。

遺産分割協議書雛形(不動産)

1-4 自動車に関する遺産分割協議書

見落としがちですが、車も遺産分割協議の対象となります。

遺産分割協議書雛形(自動車)

1-5 その他の財産(動産・火災保険など)に関する遺産分割協議書

さらにプロでなければ見落としがちな、貴金属などの動産類・自宅に付した火災保険(積立式)・手許現金についての遺産分割協議書です。

遺産分割協議書雛形(その他財産)


2章 遺産分割協議書の具体的な書き方

この章では、遺産分割協議書に載せる場合の書き方の詳細を財産別にお伝えしていきます。

2-0 共通事項に関する書き方

ここでは、財産別の書き方の前に、どんな遺産分割協議書であれ共通する記載事項の書き方をご紹介します。

①被相続人の表示

遺産分割協議書の作成にあたっては、まずこれが「誰の相続に関する遺産分割協議書なのか」を示す必要があります。よって、被相続人の各情報を、遺産分割協議書の冒頭に記載する必要があります。

【被相続人の表示】

氏  名 山田徳太郎
本  籍 大阪府大阪市中央区高麗橋42番地
生年月日 昭和10年3月2日
死  亡 日 令和元年10月18日

記載情報としては、この4点が必要です。
これらは被相続人の戸籍謄本で確認できるので、作成に当たっては戸籍謄本を準備しましょう。

②各相続人の署名欄・日付欄

最終的に遺産分割協議書へ各相続人が署名捺印し、印鑑を押しますので、その欄も便宜的に作成します。
また、協議成立日を記載する必要もあるので、日付欄も作成しておきましょう

2-1 銀行預貯金に関する書き方

銀行預貯金の具体的な書き方は下記の通りとなります。
銀行預貯金を相続した場合、「お金」ではなく「お金を引き出す権利」を相続したというのがポイントです。

預金記入方法

銀行預貯金について記載する場合、具体的な金額は書かずに割合で各相続人の取得分を表現するのが一般的です。また、各銀行口座ごとに誰が、どれだけの割合で取得するかを記載します。

銀行預貯金を相続した場合、何となく「お金」を相続した感じがしますが、実はそうではありません。
各銀行からお金を引き出す権利、つまり「預金債権」を相続したというのが正しい意味であり、各銀行ごとに・割合で表現する必要性が出てくるのです。

なお銀行口座を記載する場合、金融機関の支店名、預金の種類や口座番号まで記載して下さい。
通帳の1ページ目(銀行届出印が載っているページ)に各種情報が記載されていますので、それを書き写しましょう。
書き方としては上記サンプルの様に記載すればOKです。

2-2 有価証券・投資信託に関する書き方

有価証券や投資信託は、口座の中にある「株や国債そのもの」を相続することになるため、それぞれの有価証券について分け方を決めることができますが、口座の中身である株式などの情報を一つ一つ情報を記載していく必要があります。

しかしそうすると膨大な量の記載が求められそうですが、もし誰か一人が全ての有価証券を取得する場合はもっと簡略化することができます

有価証券記入方法

記載に必要な各情報は、定期的に金融機関から送られてくるレポートにて確認することができますので、捨てずに置いておくようにしましょう。

2-3 不動産に関する書き方

不動産、特にマンションタイプの場合、書くべき内容がかなり多くなりますが、何はともあれ不動産の「登記事項証明書」を法務局で取得することが第一歩です。

登記事項証明書のどこを見て書くかについては、下記の記事内にて詳しく解説していますので一度確認してみましょう。

不動産記入方法

2-4 自動車に関する書き方

自動車に関する書き方は、次の通りです。記載内容となる番号は車検証で確認できるので、遺産分割協議書を作るにあたってはまず車検証を準備しましょう。

自動車記入方法

車検証自体は種類よって多少レイアウトが異なりますが、必要な事項は「自動車登録番号」と「車体番号」、「車名」の3点です(サンプル画像赤枠で囲った部分)。

車検サンプル

2-5 その他の財産(動産・火災保険など)に関する書き方

ここでは、見落としがちな相続財産を遺産分割協議書に記載する際の例をご紹介します。

①積立式の火災保険

例えば建物更生共済のように、積立式の火災保険を自宅にかけている場合、その自宅を遺産分割協議によって取得したからと言って、必ずしも火災保険までも相続できるわけではありません。

「不動産」と、その「不動産に付けた保険」は別個独立した財産であるため、被相続人が積立式の火災保険に加入していた場合、遺産分割協議書で火災保険にも言及するようにしましょう。

保険記入方法

②動産類

被相続人が所有していた衣類・貴金属・(財布やタンスに入っていた)現金も相続財産です。

このあたりは、「遺産分割協議を行い、遺産分割協議書を作成する」というよりも、いわゆる形見分け・遺品整理を行う中で自然に分配されていくケースがほとんどだと思います。

ただし、相続税申告を要する案件では、税務署に提出する目的でこの動産類も含めて遺産分割協議書を作成することになります。

現金記入方法


3章 遺産分割協議書の作り方QA 6選

 ここでは、遺産分割協議書を作るにあたって気になるちょっとした疑問にお答えしていきます。

相続人の住所氏名は自筆じゃないとダメなの?

住所はワープロ打ちでOKです。しかし氏名までもがワープロ打ちの協議書では、手続きを受け付けてくれない金融機関が多いので最低限、氏名は手書きとしましょう。

押すべき印鑑は何を使うの?

実印を使いましょう。相続手続きでは各種機関に遺産分割協議書を提出することになりますが、どんな手続きであれ【遺産分割協議書+実印+印鑑証明書】をワンセットで要求されます。

印鑑証明書が必要って本当?

遺産分割協議書の作成時には不要ですが、Q2の解説の通り、【遺産分割協議書+実印+印鑑証明書】のセットが最終的に要求されることになりますので、取得しておきましょう。

分量が多く複数ページに渡る場合はどうしたらよいの?

全ページをホッチキス止めして、契印しましょう。 契印は遺産分割協議書に判を押した全ての相続人が、遺産分割協議書に押したのものと同じ印鑑を使ってする必要があります。

みんなが一堂に会して署名捺印するべきなの?

遺産分割協議書への署名捺印は一種のセレモニーなので、全員が集まるに越したことはありません。しかし当事者の数が多い、遠方の当事者がいる場合、郵送手続きで署名を集めることになります。方法は大まかに次の2つです。手続きをはやくしたい!という方は②の方法をおススメしています。

 

①遺産分割協議書に全相続人が署名するタイプ(連名式)で作成する場合

 この場合、遺産分割協議書をお互いに郵送しあって全員の署名を集めることになります。A→B→Cと順番に郵送しあって署名するため、全員の署名捺印を集めるには時間が掛ります

 

②各相続人が“自分の名前だけ”を書く専用の遺産分割協議書を作成する場合(個別式)

 各相続人が自分の名前だけを書いたバラバラの遺産分割協議書を一人の手元に郵送して集め、全員分の遺産分割協議書をワンセットで銀行等に提出することになります。バラバラで作成する以上、見栄えは悪くなりますが、1つの遺産分割協議書を順番に回しあう必要が無いので、署名捺印集めは早く終わります。

協議書に載せなかった財産はどうなるの?

遺産分割協議書で定めた内容は、遺産分割協議書に載せた財産にのみ適用されます。もしも遺産分割協議書に記載しなかった財産があれば、その財産については再度遺産分割協議書を作る必要があります。分け方をじっくり考えたい遺産がある場合に意図的に遺産分割協議書に記載しないケースもありますが、単純に「抜けていた」「知らなかった」財産がある場合は、不意に手間が増えてしまいます。多少乱暴でも良いのであれば、次の通り記載すると良いでしょう。

 

その他記入方法

 

このようにしておけば、もし仮に他の証券会社に保有資産があることが判明しても、田中一郎が全て取得することができるので、再度遺産分割協議書を作る必要はありません。ただし遺産分割協議は原則やり直しが効かない片道切符の約束であることを念頭に記載してください。


4章 プロに作成を依頼すべきケース 4選

この章では、「この場合だとプロに依頼してきちんと仕上げてもらった方が良いのでは」というケースをご紹介します。ただし報酬が掛かりますので、まずは一度無料相談を利用して依頼すべきかを決定しましょう。

筆者が所属しているグリーン司法書士法人・行政書士事務所では、多種多様な相続手続きを取り扱っています。無料相談も毎日実施していますので、まずは一度ご利用ください。

① 二次相続への配慮など、遺産の別け方を相談したいとき

「どのように遺産を分けると良いか分からない」というのであれば、ぜひプロへ相談し、提案をうけつつ一緒に遺産分割協議書を作ると良いでしょう。
遺産の分け方が決まっているのであれば、この記事のひな形や書き方を参考に遺産分割協議書を仕上げることができるかと思います。

しかしそもそも…

「誰が不動産を引き継ぐのがベストか」
「二次相続も見据えて考えたい」
「できるだけ揉めず、平等に分配を終える方法は無いか」

などなど、分け方や分配方法について悩んでいる段階の方もおられると思います。
その場合プロに作成を依頼し、コンサルティング・提案を受けつつ、納得できる内容の遺産分割協議書を仕上げてもらいましょう。

② 換価分割・代償分割を行う場合

相続財産が不動産1つ、それを3人の相続人で遺産分割する場合によく行われるのが、「換価分割」と「代償分割」ですが、これもプロに作成を依頼すべきケースです。

売却可能な不動産であれば、それを売却してお金に変えて、そのお金を分配するのが「換価分割」です。
不動産に限らず有価証券を相続した際にも、株式等を分配するのではなく、株式等を売却してお金に変えて分配するケースがありますが、これも換価分割です。

また、誰か一人が不動産を取得する代わりに、他の相続人へお金を支払う方法が代償分割です。
ともすれば分けにくい不動産のような遺産を1人で相続するにあたり、お金で調整するイメージです。

ただ、換価分割・代償分割を行う場合、税金的なリスクを負うことになります

例えば下記のようなケースが散見されます。

・お金の移動が贈与と見なされて、贈与税が課せられた
・控除や特例など、税金面での優遇措置を受けれなくなった
・専業主婦の相続人が取得したお金が「所得」として見なされ、意図せず扶養から抜けてしまった

このような事態は、遺産分割協議書を適切に作成することで回避できるので、換価分割・代償分割のようなテクニカルな遺産分配を検討されている方は、間違いなくプロに作成を依頼すべきです。

③ 代表相続人を定める場合

相続手続きの煩雑を避けるために「代表相続人」を定める場合も、プロに作成を任せる方が上手くいくケースです。相続手続きに関する書類は基本的に、「全ての相続人の署名+捺印」が必要です。また、住所も全て手書きすることになります。
手続き先の金融機関の数が多ければ多いほど、各相続人がひたすら自分の住所氏名を書くことになるのです。

そこでそのような煩雑を避けるために、「代表相続人」というポジションがあります。

遺産分割協議書で相続人のうち1人を代表者として定め、その代表者に相続手続きを行うための全権を付与することで、金融機関の書類に代表相続人が“自分の住所氏名だけ”を記入すれば手続きできるようになるのです。

これにより、各金融機関の書類へ全相続人がひたすら住所氏名を書く作業から解放されるでしょう。

ただし金融機関に代表相続人として手続き権限を認めてもらうためには、表現について事前の打ち合わせ・根回しが必須であり、先走って作成した遺産分割協議書では手続きできず、結局全相続人から署名を貰いなおすケースが散見されます。

また、代表相続人が受領した預貯金を各相続人へ分配するに際しての振込手数料の問題など、細かな注意点も遺産分割協議書に記載を要します。

相続手続きを専門にしている事務所では、各金融機関への事前確認・根回しをした上で遺産分割協議書を作成しますし、その後の分配作業までも見据えて細やかなアドバイスを受けることができます。

④ 海外に住んでいる相続人がいる場合

これは、専門家への依頼が必須と言って過言ではないケースです。

海外には「印鑑」「印鑑証明書」という制度がそもそも存在しません。

では、遺産分割協議書には印鑑の代わりに何を押せばよいのか?
遺産分割協議書とセットで何を提出すればよいか?
海外で取得した書類の和約はどうするか?

などなど、通常の手続きとは煩雑の度合いが各段に違います。

この場合プロに作成を依頼し、金融機関への事前確認・根回しを十分に行った上で作成にかかる必要があります。


5章 終わりに

いかかでしたでしょうか。

この記事では、財産別に遺産分割協議書のひな形を公開するのと併せ、作り方にまつわるQ&Aやプロに依頼すべきケースをご紹介してきました。

ダウンロードしてひな形を活用することで、定型的なレベルの遺産分割協議書であれば自分たちで作れそうだ!と実感して頂く一方、プロの関与が必要な領域もあるとご理解頂けたかと思います。

遺産分割協議書の作成は、相続手続き全行程における中間地点かつ最大のヤマ場でもあります。

皆様がこれから取り組む遺産相続手続きについて、この記事が一助となることを願っています。

相続に関して以下の様なお悩みを抱えてはいませんか?

  • 相続手続きといっても何から始めればいいのかわからない…
  • 家や土地、預貯金などの名義変更が必要だけど書類集め・手続きなど大変…
  • 遺言書を作成しようと思っているが、専門家の意見を聞いておきたい…
  • 認知症対策や生前対策したいけど、成年後見、家族信託、生前贈与どれがいいんだろう…
  • 故人に借金が見つかったので、相続放棄の手続きを専門家に任せたい…

相続に関する問題は法律に沿って丁寧かつスピーディーに対処しないと

  • 余計な時間と手間がかかり、本来払わなくてもいい税金まで払うことに
  • 本来仲のよかった兄弟の関係が相続を機に壊れてしまった
  • 負債も相続すると知らずに多額の親の借金を相続してしまう

など取り返しのつかないケースになる事も非常によくあるのです。

グリーン司法書士では相続に関する悩みや疑問をしっかりとお聞きし、 理想の相続実現をサポートします。

グリーン司法書士の強み

  • 1,過去5年間の相続相談実績は約5000件!日本有数の実績で安心して任せられる。
  • 2,サポート内容の広さと相談窓口の一元化を実現!独自のネットワークでどこよりも早い迅速対応!
  • 3, 蓄積されたノウハウを元に相談者一人一人にあった提案が可能!

お電話または下記よりお問い合わせいただければ、無料で直接ご相談をいただけます。 相続に関して少しでも不安や疑問があればお気軽にお問い合わせください。

30名を超える相続のプロが徹底サポート

  • 相続手続きといっても何から始めればいいのかわからない
  • しっかりとした遺言書を作成したい
  • 認知症生前対策をしておきたいけどよくわからない

グリーン司法書士では相続に関する悩みや疑問をしっかりとお聞きし、理想の相続実現をサポートします。

グリーン司法書士の強み

  • 1,過去5年間の相続相談実績は約5000件!日本有数の実績で安心して任せられる。
  • 2,サポート内容の広さと相談窓口の一元化を実現!独自のネットワークでどこよりも早い迅速対応!
  • 3, 蓄積されたノウハウを元に相談者一人一人にあった提案が可能!

30名を超える相続のプロが徹底サポート

相続に関して少しでも不安や疑問があればお気軽にお問い合わせください。

受付時間 9:00-20:00(土日10:00〜17:00)

※「記事をみた」とお伝えください。

コメント